「肩」の代表的な疾患

肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)

肩周辺で炎症が起き、それが原因で痛みが出ている状態です。

痛みのために眠れない、腕が肩の高さ以上に上がらない!

などのつらい症状を伴います。

関節や筋肉の悪さ、睡眠姿勢が悪さ、姿勢が悪さなどが原因と考えられます。

日常的な関節への負担を減らし、関節の動きをよくする治療が効果的です。

腱板損傷

腱板(けんばん)とは別名「インナーマッスル」と呼ばれる肩の深いところにある腱のことをさします。

 これが断裂することを「腱板断裂(損傷)」といいます。損傷の原因としては、

肩を強く打つ、倒れて手をつくなどによる外傷によるものがあります。

その他にもテニスや水泳などの肩を酷使するスポーツによる繰り返し動作により負傷する場合も考えられます。

この腱板が損傷することにより、痛み・筋力低下・可動域制限などの症状を生じる場合があります。

一度完全断裂に至った腱板の修復は難しいとされています。

 しかしきちんと治療すれば断裂があっても疼痛や機能障害をほとんど残さない場合も多く、また肩に疼痛や機能障害があり、MRIなどの画像診断で腱板断裂を認めたとしてもあきらめない治療が重要と考えています。

肩関節脱臼(反復性肩関節脱臼)

 スポーツや転倒などによって肩関節が外れる(関節窩から上腕骨頭が外れる)ことを外傷性肩関節脱臼といいます。
 この外傷性脱臼後に軽い外力によって肩関節が抜けやすくなってしまった状態を反復性肩関節脱臼といいます。コンタクトスポーツと呼ばれる、ラグビー・アメフト・柔道などの選手によく見られます。

10代で脱臼を経験した方の80~90%が再脱臼を経験するといわれています。

初回脱臼の際に損傷した関節唇(かんせつしん)や関節包(かんせつほう)と呼ばれる軟部組織が完全に修復しにくいことが原因で、負傷後の早期の治療と十分な後療法が必要です。